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サンジェルマンのインテリアショップ 『Flamant』内の ペンキ・壁紙コーナー。 シックなカラー展開はさすがこのショップならでは!





『Sentou Galerie』24,rue du Pont-Louis-Philippe  75004 PARIS





『the collection』は、キュートな店内でついつい購買欲が増してしまいそう・・・





『the collection』 33,rue de Poitou 75003 PARIS サイト:www.thecollection.fr





広い店内には、有名アーティストのオブジェのような家具がずらり! 『SILVERA』41 rue du faubourg Saint Antoine 75011 PARIS





サンジェルマンに2軒のショップを構える『BLANC D'IVOIRE』 4 rue Jacob 75006 PARIS, 104 rue du Bac 75007 PARIS





女性の憧れを体現したような『BLANC D'IVOIRE』の寝室ディスプレーコーナー





ボンマルシェのイベントは、夢のような内装に子供達も大喜び
Vol.12  パリで素敵なインテリアと出会う
春の訪れを感じる今日この頃。日本より一足遅くではありますが、パリでも草木が芽をだし、爽やかな季節の到来を肌で感じます。春といえば、新生活をスタートする方も多いのではないでしょうか?例えば、新しく居を構える方や、お部屋の模様替えをしたい方、そしてちょっとキッチュな可愛い雑貨やシックなヨーロピアン家具や食器などが好きな方に、パリのインテリア情報をお伝えします。

フランス的ブリコラージュのすすめ

  日本に住んでいた頃、フランスで発刊されているインテリア雑誌「ELLE DECORATION」や「marie claire idees」のブリコラージュの特集ページを読みながら「素敵だけどこんなの雑誌のなかでしかありえない」「自分で壁や家具を塗り替えるなんてぜったい私には無理」と感じていました。

ところが最近では、蚤の市で見つけた家具を好みのカラーに塗り替えるのを手始めに、夫と一緒に壁面をペンキで塗り替えたりするようになりました。これがやりだすと、とっても楽しく、すっかり私も今では、ブリコラージュ(日曜大工)が生活の一部になっています。

フランスでは、多くの人が持ち家に拘らず借家でも、自分次第(努力次第?!)で好みの部屋に変身させています。例えば、壁紙の張り替えや壁の塗り替え、台所やトイレなどのタイル張り、床の張り替えから、様々な器具の取り替えなど、自分の力量次第で思いのまま。ブリコラージュが好きな人達は、大きな改修や改装以外は、プロの業者を通さずに自分達でしてしまいます。(貸家のアパルトマンの場合、改修や修理は前もって大家さんの許可が必要です。)

家具なども、部品と製図の入った箱が売られていて自分で組み立てるものも多く、初めは何かと戸惑いますが、ブリコラージュに関する情報やショップが街じゅうに沢山あるので、ちょっとしたアート感覚で楽しんでいます。

また水漏れなどの配管や電気まわりのトラブルが日常茶飯事のフランス。数十年から数百年前に建築された住居に住むのが当たり前というパリでは、こういったトラブルがつきものです。そんな時の修理も、自分達でしなければいけない場合が数多くあります。

というのも、修理屋に頼むといつ来てくれるかも解らなかったり、せっかくランデブーを取り付けても当日修理に来てくれないという場合が多いのです。時には、水漏れで大変なことになっているのに修理屋さんが来てくれるのは二〜三週間後なんてことも現実にあります。こんな風に書いてしまうと、なんていいかげんな国民性と思われがちですが、古い建築内でトラブルが絶えず起こり、大きな改修工事などで大忙しの修理屋さんは、ちょっとした小さな修理の約束など忘れてしまいがち。そしてずっと予定が詰まっている為、すぐに修理に来れる事自体が稀なので、それならよっぽどできないという以外は、自分でやってしまえ!となってしまうのです。

パリでは、「手先が器用」も住む必須条件の一つかもしれませんね?


感性を刺激するインテリアショップ巡り

  数あるパリのインテリアショップの中でも大好きな数件をご紹介します。 まずは、服なら『コレット』インテリアなら『セントゥー』という具合に、お洒落なパリジャンに大人気のお店が、マレ地区とサンジェルマン地区にお店を構える「ギャラリー・セントゥー」。世界各地からセレクトした家具や食器と共に、新しいクリエーターの作品を紹介し、ここから有名になったアーティストは数知れず。既にインテリアギャラリーの大御所とも言えるショップですが、常に新鮮でキッチュなセレクトと可愛いディスプレーで、ついついお買い物心がくすぐられます。

そして同じマレ地区でも、ピカソ美術館よりも北のエリアは、アートの専門書店やギャラリーなどアーティストが集う界隈です。その中心的な通りリュー・ドュ・ポアトー通りに位置する「the collection」は最近一番のお気に入りショップ。

パリでは最近、壁などに貼り付ける紙で出来たインテリア用のステッカーや、アーティストが作る日本でいうところの掛け軸の様な壁面に飾り付けるペーパーアートが流行していますが、これらの取り揃えが豊富で、何よりオーナーがヨーロッパ各地からセレクトした食器や雑貨がどれをとっても愛らしく、お部屋のアクセント使いにピッタリ!オーナーもとっても気さくな方で、小さい空間ながら処狭しと並べられた可愛い雑貨を眺めつつおしゃべりしながら、ついつい長居してしまうような、居心地の良い空間です。

そして、よりモダンでアーティスティックな作品が気になる方にお勧めなのが、バスティーユの『SILVERA』。バスティーユ広場から西側にかけては、昔から家具職人の町として知られています。そんな面影を残したフォーブル・サンタントワーヌ通りには、現在モダンなインテリアショップが軒を連ねています。その中でも『SILVERA』は三階建てのロフト風建築内にオブジェの様な家具が盛り沢山。特に二階から眺めるショップのレイアウトは感性を刺激すること受け合いです。

相変わってシックでヨーロピアンなインテリアがお好きな方には「BLANC D'IVOIRE」。シックなサンジェルマン界隈に二つのお店を構えるこちらのお店は、非常に洗練されていて左岸マダムのお気に入りショップ。 ナチュラルで上品な麻のベットリネンやテーブルクロス、キルトのクッションカバーなどの生活雑貨から家具まで、抜け目のないセレクションです。店内は、リヴィング、ダイニング、寝室などそれぞれのシーンをディスプレーしたコーナーがあり、抜群のセンスは必見。こんなお部屋に住んでみたいな・・・という女性の憧れが詰まったショップです。右岸でのショッピングの際は、プランタン百貨店内にもお店があります。 他にも古い家具をリメークしたショップや前号でご紹介したクリニャンクールやヴァンブ蚤の市などでも、素敵な家具や雑貨が見つけられます。

こんな風にインテリアショップ巡りをしながらどんなお部屋で過ごしたら快適に過ごせるかな・・と思いを馳せていると、いろんな構想が膨らんで、自分が夢に描くお部屋に一歩づつ近づいていけそうです。感性を磨きながら、住空間を居心地よく暮らすアイデアが湧いてくる、そんなお店を目にすると、新生活も心地よくスタートできそうですね。

最後の話題として、左岸の老舗デパート「ボンマルシェ」では、子供から大人まで楽しめるクッキングに関したイベントが4月15日まで開催されていました。特設会場では、子供が夢見るお菓子の世界を有名なパティシエがデモンストレーションしながら再現し、思う存分試食できるというイベントも同時開催され、訪れた人はみんな本当に楽しそう。(要予約)

なんとも愛らしいイベントですが、大人の目を奪ったのは、何よりイマジネーションが広がる素晴らしいインテリア!空飛ぶミルクポットにふわふわした雲、そして全体を白でコーディネートした家具やキッチングッズなど、センス抜群のディスプレー。フランス人のインテリアセンスは、子供の頃からこんな世界を体感して育まれるものなのだな・・と改めて感じました。


早いもので、こちらでコラムを書きだしてからあっという間に一年が過ぎていきました。私自身まだ、パリの魅力を存分に知り得ていません。今号で最終回となりますが、これからもパリで生活しながら日々発見していきたいと思います。一年間読んで下さった皆様、ありがとうございました!
2006.April
 
*「ELLE DECOLATION 」のサイト(日本語)
http://www.elle.co.jp/deco/

「marieclaire idees」のサイト(フランス語) www.marieclaireidees.com


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中原 素子[なかはら もとこ]
兵庫県出身、フランス系の服飾専門学校エスモードジャポン卒業後、アパレル企業でデザイナーとして働く。2001年、よりモードの世界に近づきたいとパリに短期留学。その後幾度かの渡仏を通して、2004年、同じ職種の現地で働く日本人男性と結婚。現在パリ在住、蚤の市で集めたアンティークパーツなどを使い、小物やアクセサリーなどを作るのが日々の楽しみ。

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