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出来ない理由より、どうすれば出来るかを考える。
C:起業されるまでのことを、お聞かせいただけますか。
子供の頃から、経営者になりたいと考えていました。どのような事業をするか、具体的ではありませんでしたが、自分自身でコントロールできる形で一生働き続けたかったのです。希望しない仕事をしたり、意思に関係なく部署が異動になったりするサラリーマンスタイルの働き方はイメージできませんでした。大学卒業後は、起業を視野に入れながら、広告代理店を経て専門学校に勤務していました。そして独立の準備中だった、95年1月17日。その日、遅くまで、完成に近づいた事業計画を詰めていたのですが、就寝して間もなく、阪神淡路大震災が発生したのです。私は大阪におり、夜明けを待って、連絡の付かない両親が暮らす神戸へ向かいました。しかし、着いたのは夕方の5時を過ぎていました。実家は全壊しており、母は亡くなりました。色々な思いがあり、慎重に準備しすぎて、結果的には独立の時期が少し遅れましたが、震災翌年の母の誕生日に起業して、今年で12年目です。
C:大変な思いをされての起業だったのですね。学生のときに、ナイロビで開催された国連の世界女性会議に参加されたとか。
私の、人生における一つのテーマが「女性がいかに生きていくか」ということなのです。小学生の頃から、同じ人間なのに、男女の置かれている立場の差に違和感を持っていました。例えば、結婚して姓を変えるのは、圧倒的に女性が多いですよね。小さい頃から、その様な差別的なことを認識していたということもあって、ゼミの研究テーマが『国連婦人の10年と世界の女性たち』でした。大学で出会った先生から、世界女性会議に参加しないかとお誘いを頂き、世界の風に吹かれてみようという思いから、同行させていただきました。そこで、自分自身がいかに小さなことに捕らわれていたかということに気付きました。世界では、宗教的なことや、健康を損なうようなこと、深刻なDVというような問題にさらされている女性や、顔を出しただけで国に帰れないという女性がいたのです。そうした体験もあって、研究者の視点で考えるのではなく、自分自身で体験してみる現場主義を選び、就職することに決めました(大学院に行く選択肢もあったのですが…)。将来、起業するにも営業力は必要だと考え、経営者である社長の動きを見られる規模の広告代理店に、営業職で就職しました。
C:働く女性の異業種交流会をされておられたとか。
私たちが就職した時代は、雇用機会均等法がスタートしたばかりで、雇用する側もされる側も、試行錯誤だったのではないでしょうか。女性の能力が活用されないままに月日が経つと、環境というのは恐ろしいもので、自分自身を見失ってしまう友人たちがいました。そこで、広い人間関係の中で情報交換するために、交流会を始めたのです。最初は4〜5人から始めましたが、多いときには80名くらいになりました。そして、30代後半になってくると、管理職になる人、専門職に就く人、起業する人と、それぞれ、超えなければならない所は乗り越え安定してきたので、毎月会って支えあわなければならないという状況ではなくなってきたのです。現在でも、とても大切な人脈で、年一回は皆で集まっています。
C:事業についてお聞きしたいのですが、幅広いですね。
簡単に言うと、人材教育に関する事業です。その中には大きく分けて2つあります。企業研修が中心のキャリアスの部門と、個人を対象にビジネストレーニングを行うハートステップカレッジです。 |
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C:すべてについてお伺いしたい所ですが、時間の都合上、中居さんが重点を置かれている事業について、もう少し詳しくお聞かせください。
ハートステップカレッジでは、(1)キャリアに役立つもの(2)心の健康や自分らしさの発見など心理学に関するもの(3)子供の未来づくりという視点から、子供の教育に関わる大人を養成するもの、以上3つのことをテーマとしています。
C:その3つのテーマに沿って、いろいろ講座がありますね。
子ども英会話教師養成講座、フラワーハートセラピスト養成講座、心理学系の講座などがあります。また、癒しと心理の新講座もできました。例えば、子ども英会話教師養成講座について言えば、事業を始めた11年前には、小学校で英語が必修になるかどうかは、まだ分からない時代でした。しかし、10年後には必修になっているだろうと考えていました。そこで、今から勉強を始めてもらって、アドバンテージを取ってもらい、キャリア作りに役立ててもらいたいと考え、養成講座を始めました。私は、ニーズはあるけれどもまだ見えていないもの、世の中に必要であるけれども、まだ顕在化していないものを探し出して、光を当て、商品化していくことに興味があります。とても、手間暇がかかることなのですが。
C:色々なNPOにも関わっておられるなかで、日本フラワーハートセラピスト協会理事長でいらっしゃいますが、フラワーハートセラピーとはどのようなものなのでしょうか。
フラワーハートセラピーとは、私が開発したセラピーのひとつで、お花をつかった芸術療法です。心理分析や、心身を整える効果のあるお花を生活に採り入れることを提案しています。もっと具体的な例をあげると、軽い認知症の方の情緒の安定や、認知症の予防といったことに効果があるということのデータが出てきています。
C:これから起業しようとされている女性へのメッセージを、お願いできますか。
女性が経営に携るときにネックになるとすると、それは能力的なことではなく、家族に関するものが多いのかもしれません。しかし、夫に理解がないとか、子供が小さいからというのは、言い訳ではないでしょうか。出来ない理由だけを数多くあげる人は、経営者には向きません。どのようにしたら出来るのかというように問題解決型の人でないと、経営はできないと考えています。
C:話題が変わりますが、お休みはとっておられますか。
前は、取ったり、取らなかったりしていました。私は、仕事と趣味が同じようなものなのです。しかし、最近では、週一回は休んでいます。
C:楽しみやストレス解消法は、どのようなことでしょうか。
温泉に行くのが、大好きです。仕事の合間にも、時間が空くと、ちょっと行ったりします。いろいろなことを洗い流して、リフレッシュできます。長く仕事を続けていくには、弛める時間を作るのは重要なのです。そういう意味では、新幹線に乗っている移動時間などにも、上手く気分転換するようにしています。それから、好奇心いっぱいで、いつも新しいことを考えています。仮に失敗したとしても、次が大事ですよね。
C:とても、時間の使い方がお上手なのですね。次回はぜひ時間管理術などを教えてください。本日は、お忙しい中、ありがとうございました。 |
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cocopafe
編集後記 。。。
時代の先を読み、常に新しいことにチャレンジされている中居さんのような方々によって、新しい時代が切り拓かれていくのだろうと思いました。研究者としても頭脳明晰、その上に、ご本人も「私は、現場主義」とおっしゃるように、実体験に基づいていることが強みになっているのだと感じました。震災後、買い出しで大阪に通ううち、花をリュックサックに詰め込んで避難先に持ち寄り、「花があるだけでいさかいが減った」「ぐっすり眠れるようになった」と被災者の方々が喜ぶ姿を見ることで、花の持つ力を実感し、自分自身も癒やされていくのを感じたそうです。ビジネス力アップと心の健康サポートの両立が女性の活躍の場を広げていくと感じ「女性の元気を応援」するため起業を決意された中居さんの、ますますのご活躍が期待されます。 |
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text by ひびき証券・高松綾
| 中居さんへのメッセージをお待ちしております。 |
*件名に「ライフナビ:中居さんへ」とご記入ください。
*内容によっては受理できない場合もございますのでご了承ください。 |
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| Oct.2007 |
中居 成子
なかいせいこ |
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株式会社ハート・アンド・キャリア
代表取締役
同志社大学法学部卒業後、広告会社営業職、専門学校企画・広報の管理職を経て、1996年2月に(株)ハート・アンド・キャリアを設立。1989年より、花の心理セラピストとして「フラワーハートセラピー」を確立。厚生労働省所管雇用・能力開発機構設置の職業能力開発大学校プログラム開発委員、講師など歴任。ラジオ、テレビ、雑誌に多数出演。著書に『花の心理セラピー』(角川書店 2004年)など。
http://www.heart-c.co.jp/hc |
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